役立つ情報

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役立つ情報「全国納豆協同組合連合会 納豆PRセンターより抜粋」

「大豆」は万能の“薬”だった

健康を保つには、決して「薬」だけに頼ってはいけません。朝、昼、晩と一日に3回食べる「食事」のことなのです。
世界中で、人生の持ち時間が、もっとも長いのは日本人。つまり、日本人は世界で一番長生きしているということです。しかし、いくら長生きしても、ボケたり、寝たきりになったりして、人間としての尊厳を失ってまで、いたずらに生き長らえることを望む方は、少ないのではないでしょうか。

そのために、何よりも重要なのは、食事なのです。中でも、大事にしてきたのが「大豆」。日本人にとって、大豆はカルシウム・ビタミンも含んだ綜合栄養素であり、万病から健康を守ってくれる、魔法のような「力」を持った食べ物でした。
少なくとも、古代の日本人は、そのような考えを持っていたのは、平安時代の医術書として有名な『医心方』を見れば、よく理解できます。大豆の効能について、次のように述べているのです(分かりやすく箇条書きにします)。

● 蒸したり、煮たりして食べれば、その働きは米に勝る。
● 煮豆をはじめて食べたときには、体の動きが重いように感じられるが、一年もたつと軽やかになって、房事(セックス)がよくなる。
● 炒って粉(きな粉のこと)にしたものは、味は甘く、胃の調子をよくし、むくみをとり、麻痺を除く。
● 炒った熱い大豆を酒に入れ、これを飲めば中風などの治療に役立つ。
● 煮豆を汁ごと食べると、いっさいの体の毒気を除く。
● 大便の通りをよくし、腹のしこりを防ぐ上で役に立つ。

奈良時代、脚気にかかって寝起きも不自由になった僧が、「薬」にしたいから、大豆を一升ばかり支給して下さいと、役所に請願した文面が残っています。

「足病起、不便起居」というもので、あきらかに脚気。大豆には、脚気に効果の高いビタミンB1をはじめ、他のビタミンやミネラル、さらにはレシチンやサポニンといった成分も多く、体力回復にも効果が上がっていた筈です。

毎日納豆を食べると発ガン物質も消える

 日本人は、“菌食”の名人といってよいでしょう。 健康に役立つ、生きた菌を納豆などの発酵食品からとることによって、病気に負けない体づくりをしてきたのが、日本人なのです。

 病原菌やウイルスなどの感染から健康を守り、がんの発生を防ぐためには、免疫力の強化は欠かせません。免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、がんにかかりやすくなります。 したがって、元気で長生きするためには、何よりも免疫力の強化が不可欠なのです。そこで、重要になるのが、元気で若々しい、腸の働き。腸内をクリーンで、健康にするには、その中に棲みついている善玉菌が、もっともっと元気になるような食生活が必要になってきます。

 人間の腸内には、約100種類、100兆個もの細菌が棲息しているといわれています。健康で長生きするための、大きなポイントが、この腸内細菌の働きにあるのです。腸内細菌は、大きく分けると、健康や長寿に役に立つ善玉菌と、大腸がんや免疫力の低下をもたらす、悪玉菌があります。 善玉菌の代表がビフィズス菌。肉食にかたよった食生活やストレス、あるいは高齢になるにつれ、腸も老化してビフィズス菌が減り、悪玉菌のウエルシュ菌や腐敗菌などが増え、腸も弱ってくることが分かっています。 ビフィズス菌には、病原菌の感染を防ぐ作用をはじめ、ビタミン類を作る、便秘や下痢を防ぐ、発がん物質の分解といった、すばらしい働きのあることが分かっています。

 日本人が世界一長生きできるのも、歴史的に腸に力のつく発酵食品を常食してきたことが、大きな背景にあるのは、まちがいありません。たとえば、納豆にはビフィズス菌の大好きなオリゴ糖やセンイ質が豊富に含まれており、善玉菌を多量に繁殖させて、腸に若さをとり戻し、元気をつけてくれるのです。

記憶力向上には卵かけ納豆ごはんがベストであることが判明

 このところ、朝ごはんの重要性が注目されています。脳の一日の活動のカギを握っているのが、朝ごはんだからです。朝ごはんをとらない人は、交通事故率の高いことや、学生の場合でしたら、教室内での集中力が低いことなどが分かっています。朝ごはんをしっかり食べる習慣こそ、頭脳力を向上させ、脳細胞の老化を防ぐ秘訣といってよいでしょう。

 脳や体がよろこぶ朝ごはん。寝ている間に、脳のエネルギーは空っぽとなり、体のエネルギーも消耗されつくしていて、朝、目覚めた時には、余力は少なくなっています。脳のエネルギー源になるのは、ブドウ糖だけです。だから、朝ごはんの炭水化物が必要なのです。炭水化物は、体の中でグリコーゲンとなり、脳細胞が活動するために要求するブドウ糖の原料となります。

 朝の食事の場合、米でもパンでも大差はないように見えますが、タンパク質などの栄養面では、米の方が優れています。しかも、米には記憶力をよくする上で欠かせないレシチンも含まれているのです。日本人は、江戸時代以来、朝ごはんに納豆をかけて食べる習慣を作ってきましたが、頭脳力を高める上では、非常に優れています。21世紀は、超情報化の時代になるでしょう。つまり、頭脳力の優劣が問われる時代になるのです。

 そこで注目してほしいのが、卵入りの納豆かけごはん。脳の栄養学からいっても、理想的な朝ごはんなのです。鶏卵にも納豆、米飯にもレシチンが、たっぷりと含まれているからなのです。別項でも説明していますが、レシチンは脳をいきいきさせる成分なのです。

 人間は年をとるにつれて、脳の中の神経伝達物質が減少していきますが、これが記憶力低下の一因と考えられています。脳の若返りをはかるためにも、卵入り納豆かけごはんの朝食は、きわめて頭によい食事法なのです。

全国納豆協同組合連合会 納豆PRセンターより抜粋